Pneumococcal Vaccine肺炎球菌ワクチンついて

「肺炎球菌ワクチン」とは?


肺炎球菌感染症を引き起こす「肺炎球菌」には、90種類以上のタイプ(血清型)があります。
そのため、それぞれの血清型に対する免疫(抗体)を獲得することが重要です。
当院では、肺炎球菌感染症に対して複数種類のワクチンを取り扱っております。
それぞれカバーできる血清型の数や、免疫の仕組み(作用)が異なります。

肺炎とは

肺炎は、発熱、咳、痰など、風邪とよく似た症状がみられる病気です。
しかし、特に高齢の方では自覚症状が乏しいこともあり、気づかないうちに重症化し、呼吸状態が悪化する危険性があります。

肺炎予防には、
①日常の感染対策と②肺炎球菌ワクチン接種が大切です。

日頃から
・うがい、手洗い
・マスクの着用
・歯磨きなどによる口腔内の清潔保持
を心がけましょう。

また、食事や睡眠を規則正しくとり、生活習慣を整えることも免疫力の維持につながります。

さらに、予防接種として肺炎球菌ワクチンがあります。

肺炎球菌とは

肺炎球菌は、高齢の方や基礎疾患(持病)のある方において、
重症の肺炎や菌血症、髄膜炎などを引き起こす原因となる細菌です。

これらの重篤な感染症を予防するために、成人を対象とした肺炎球菌ワクチン接種が推奨されています。

    「肺炎球菌ワクチン」を接種した方がよい理由

  • 理由①

    日本人の死亡原因の上位に肺炎が挙げられています。(5位)

  • 理由②

    肺炎の原因菌の中で「肺炎球菌」は最も多いとされています。

  • 理由③

    高齢の方では初期症状がはっきり現れないことが多く、気づいたときには重症化している場合があります。

    肺炎球菌ワクチンの種類

  • プレベナー20(一般名:PCV20)

    20種類の血清型をカバーする結合型ワクチンです。令和8年4月1日より定期接種に使用されます。

  • キャップバックス(一般名:PCV21)

    21種類をカバーし、2025年に成人用として承認された新しい結合型ワクチンです。

  • ニューモバックスNP(一般名:PPSV23)

    23種類の血清型を対象とする多糖体ワクチンで、令和8年3月31日まで定期接種に使用されます。

    最新の考え方(65歳以上の成人に対する肺炎球菌ワクチン接種に関する考え方(第7版)より抜粋)

    接種対象

    肺炎球菌ワクチンには、
    「定期接種」 と 「任意接種(自費)」 があります。
    定期接種は公的補助があるため、自己負担を抑えて接種することができます。

    「定期接種」と「任意接種」の違い

  • 定期接種

    市区町村が主体となって実施する予防接種で、公費補助があります。

  • 任意接種

    希望される方がご自身の判断で受ける予防接種で、原則として自費となります。

ワクチン名(一般名) 費用(税込)
プレベナー20(PCV20) 12,000円
※令和8年4月以降に65歳を迎える方は助成により自己負担5,500円です。
ニューモバックスNP(PPSV23) 9,000円
※令和8年3月31日までに
65歳を迎える方は助成により自己負担4,000円です。
キャップバックス(PCV21) 15,000円

よくあるご質問(FAQ)

?費用と助成はどのくらいですか

当院での税込価格は以下のとおりです。
•プレベナー20(PCV20):12,000円(税込)
•ニューモバックスNP(PPSV23):9,000円(税込)
•キャップバックス(PCV21):15,000円(税込)

また、多摩市の助成制度により、
•年度内(令和8年3月31日まで)に65歳を迎える方は、ニューモバックスNP(PPSV23)を自己負担4,000円で接種できます。
•次年度(令和8年4月1日以降)は、プレベナー20(PCV20)を自己負担5,500円で接種できます。

※助成内容は変更となる場合があります。詳しくは多摩市公式サイトをご確認ください。

?プレベナー20(PCV20)やキャップバックス(PCV21)は何回接種が必要ですか

プレベナー20(PCV20)およびキャップバックス(PCV21)は、成人の場合、原則1回の接種で完了とされています。通常、追加接種は不要です。

?ニューモバックス(PPSV23)を接種した後、プレベナー20(PCV20)やキャップバックス(PCV21)はいつ接種できますか

ニューモバックスNP(PPSV23)を接種してから1年以上経過すれば、プレベナー20(PCV20)またはキャップバックス(PCV21)の接種が可能です。
ただし、体調やこれまでの接種歴によって適切な時期は異なりますので、医師にご相談ください。

?副作用はありますか

接種後にみられる主な副反応として、

•注射部位の腫れや痛み
•違和感
•筋肉痛
•軽度の発熱

などが挙げられます。これらは通常、数日以内に自然に軽快します。

また、ごくまれにアレルギー反応やアナフィラキシーなどの重い副反応が起こる可能性もあります。
万が一、接種後に強い症状や異常を感じた場合は、速やかに医療機関へご相談ください。